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標本を作ろう
大切に飼っていたクワガタムシやカブトムシが死んでしまったらどうしますか?
特にドルクス属のクワガタムシは長生きなので、飼育しているうちにとても愛着がわく方も多いと思います。庭の片隅に埋めて土に返してあげるのも良いですが、標本という形にして在りし日の雄姿をそのまま残してみるというのはいかがでしょう?
そこで、ここでは簡単な標本の作成方法についてご紹介したいと思います。
1.用意するもの
 ・タッパー
 ・コルクボード(厚みが
1cm以上あるもの)
 ・ 針(裁縫用でOKですが、長いものが作業し易いです)
 ・ 乾燥剤(のりやお菓子についてきたもの(笑))
 ・防虫剤
  
乾燥剤を除けば全てホームセンター等で揃うと思い
    ます。

 あると便利なもの
  ・ ピンセット
  ・ 木工用ボンド
2.硬くなった虫を柔らかくする(軟化)
体が硬くなった虫を柔らかくする事を軟化(なんか)といいます。軟化の方法は色々ありますが、洗面器等にお湯(50〜60℃もあればOK)を入れてその上にプカプカ浮かせてやるのが一番簡単です。
尚、上手く軟化出来ない場合は蓋をして蒸らしてやると良いです。

関節が動かせる程度になったら手順3に進みます。
 
死んだ直後の虫は柔らかいので、そのまま手順3に進
   んで下さい。
3.形を整える(展足)
虫の形を整える事を展足(てんそく)といいます。
コルクボードの上に虫を置いて、針で固定しながら形を整えていきましょう。自分がカッコイイと思う形にすればOKですが、わからない場合は図鑑等を参考にしてみて下さい。

個人的には顎はやや開きぎみ、前脚は体に対して垂直かやや外向き、中脚はやや外向き、後脚は内向き(フ節は体に対して垂直かやや外向き)に整えるとカッコイイと思います。
4.乾燥させる
展足したコルクボードをタッパーに入れ、乾燥剤と防虫剤を入れて蓋をします。防虫剤は1〜2袋程度、乾燥剤は入れられるだけ(笑)入れておきましょう。
あとはこのまま
1ヶ月程度放置すれば標本の完成です。
 
私はよく忘れて2〜3ヶ月放置プレイになりますが・・・。
   (苦笑)
5.標本箱に入れる
用意するもの
 ・標本箱
 ・昆虫針
 ・ラベル

完成した標本を標本箱に入れます。
右上翅に針を刺すのが一般的ですが、抵抗があるようでしたら体に直接刺す必要はありません。体の側面沿って針を標本箱に刺して固定してあげましょう。
6.ラベルを記入する
ラベルに虫の名前、わかる場合は採集地名、採集年月日等を記入します。(累代したものであれば産地、羽化年月日等で良いと思います。)
7.完成
記入したラベル、乾燥剤、防虫剤を入れて標本箱の蓋をすれば出来上がりです。防虫剤は小さくなったら(おおむね半年位で)交換しましょう。
8.標本が破損してしまったら?
標本の触角やフ節は折れやすいので、万が一破損してしまった場合は接着剤で修正します。接着剤は粘度が高くて乾いた時に透明になるものであれば何でも良いですが、木工用ボンドがオススメです。(瞬間接着剤はやめておきましょう

木工用ボンドを使用する時のポイントですが、容器から出た直後は水分を多く含んでいて接着しにくいので、紙の上等に出してから使うと良いです。また、触角などは乾燥するまで針等で支えておけば綺麗に仕上がります。
9.標本にカビが生えてしまったら?
万が一標本にカビが生えてしまった場合は、エタノール等のアルコール類を綿棒に染み込ませて綺麗に拭き取ります。

尚、フジコン製の防ダニスプレーは主成分がアルコールなので代用した事がありますが(笑)、今のところカビの再発はありません。
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